みなさん、そろそろあれの季節ですね。年末調整ですよ。事務職の方は憂鬱な季節かもしれませんが、普段働いて税金払っている我々としてはしっかり返してもらうものは返していただきたいところ。今回はちょっと出産関係の医療費控除ってやつを取り上げます。
確定申告なんでホントは2月とか3月ですけどね。
普通の人はかかった医療費のうち3分の1を負担していると思います。ですけど、その自己負担額が多額になるといくらかは戻ってくるんですね。
サラリーマンは基本的に源泉徴収ですから、私も普段は気にしないんですけど。年末が迫ってくると住宅ローン減税やら何やらで基本的に戻ってくることの方が多いですからね。特に今年は子供が生まれるという一大イベントがありましたから!ありましたから!(大事なことなので。大事なことなので)
出産には結構お金がかかったので、何が医療費になって何が医療費にならないのかをちょっと見てみましょう。
医療費としてあげられる項目
医療費というとお医者さんに払ったお金とか薬代くらいかな~と思いきや、それ以外のものも医療費として計算していいらしいです。一覧にするとこんな感じ。
- 妊婦した際の定期健診費用
- 分娩費&入院費(ただし出産一時金などは差し引く)
- 診療、治療費
- 治療に必要な薬代
- 治療のための鍼灸やマッサージ代
- 医者が必要と認めた松葉杖や補聴器などの購入費
- 出産時のタクシー代や駐車場代
- 通院にかかった交通費(公共機関のみ)
- 異常が発見された場合の人間ドックの費用
- 禁煙治療の費用
診察や薬代はまあ当然という気がします。
そのほかにも、交通費やマッサージ代も入るんですね。マッサージや鍼灸は治療のため、という但し書きがつくのでリラックス目的だとダメですが、最近は病院でも勧められるようなので該当するかたはやってみるといいかもですね。
変わり種としては禁煙治療。これはまあ確かに、子供の健康を考えれば必要でしょうね。
いずれにしても認めてもらうのには領収書なんかが必要になります。ちゃんともらってますか?なくしてしまうとちょっと厳しいですが、支出を細かくメモっておいて治療記録なんかと突き合せれば通ることもあるようです。
ただ基本的にはやっぱり領収書が必要なので、これからの人は忘れずに。
医療費にならないもの
反対に控除の対象にならないものもあります。
- 妊娠検査薬
- 妊婦用下着
- マイカーで通院するときのガソリン代や駐車場代
- 里帰り出産のための帰省費用
- 入院用のパジャマや歯ブラシ
- 医師などへの謝礼
- 異常が発見されなかった場合の人間ドックの費用
- サプリや健康ドリンク
- 審美を目的とした歯の矯正
同じ交通費でもマイカーではダメのようです。ほかの費用と区別が付きづらいからでしょうか?里帰り費用もダメですね。必要性の高低があるのでしょうか。
妊娠検査薬くらいはいいような気もしますけど、対象外のようです。これらの領収書は無駄なので捨てちゃってください。
確定申告はホームページを利用すると出かけなくていいらしいですよ
確定申告自体は結構手間もかかって大変です。出産すると育児でとても税務署まではいけないし、働いていたら日中出かけるのも大変です。
ただ、申請書自体は税務署のホームページでも作れます。電子申告(e-tax)という手もあるのですが、そもそも申告をするまでの事前申請が必要という面倒くささがある上、専用の機材が必要という一般人には使わせる気がない雰囲気すら感じるのでとりあえず放置で。
手続きは年によって違うかもしれないのですが、大体こんな感じのページから指示に従って記載していけば出来上がる仕組みです。出来上がったものを印刷して、領収書を同封して送れば申請完了です。
もちろん窓口に行って申請でもOKです。というか、時間が作れるなら窓口で申請した方が確実です。職員の方も、過去に確定申告で行った限りではそれなりに親切に対応してくれました。(まあ時期が時期だけに相当忙しそうでしたが)
この内容でも控除できるの?なんていうことは結局税務署の判断次第的なところもあるので、時間を取れそうな人は一度チャレンジしてみるといいですね。
面倒だけどやっておくとちょっとお得になることが
確定申告は大変なので、お金が返ってくるとわかっていても面倒すぎてやらない、という人もいるかもしれません。
ただ、ここで控除の申請をしておくと住民税の課税所得が少なくなるので、翌年の住民税も少なくなるという特典が付きます。さらに住民税が少なくなると(自治体にもよりますが)育児関係の補助が多くなるなど、確定申告で戻ってくるだけじゃないいろいろなメリットが付いてきます。
ちょっと面倒でもやっておくといろいろお得ですよ。といううわけで、これから準備をしなきゃです…ふぅ。